合同会社シープジェイピー

共同購入クーポンサイト市場動向 (2011年09月)

【クーポンサイトの夏休み、終わる？】

共同購入クーポンの検索サービス「クーポンジェイピー（COUPON-JP）」( http://coupon-jp.com/ ) が、共同購入クーポン市場を独自に集計したデータによると、2011年09月のクーポン販売総額は 32億4,737万円となった。
大きく落ち込んだ 8月の27億1,148万円と比較すると20％の回復で、ちょうど7月の水準（32億0,124万円）まで戻した形となった。

上位20位までの販売実績と順位は以下の通り。

【シェアリー３位に浮上】

今月も上位の順位に大きな変化はないが、ポンパレは先月26％落ち込んだ分をそっくりリカバリし、再び首位GROUPONに肉薄した。その差は1,061万円である。
ポンパレはクーポン掲載数を大幅に増加（8月:2,077件→9月:3,430件）させたことが売上回復の主な要因と考えられる。

9月はシェアリーが売上1億の大台に到達、堂々3位に浮上した。
シェアリーはクーポン業界再編の中核として存在感を現しており、中堅サイトに対するクーポンのOEM供給といった新しいモデルを展開するなど攻めの姿勢を続けている。

【クーポン売れ筋ランキング】

クーポンを売れた順に並べていくと、1位から6位までポンパレが独占している。７位と８位は同系列店舗のグルメクーポンでそれぞれ5,000枚前後の人気クーポンとなった。クーポンの内容が同様であれば、両社の間で販売力に大きな差がつきにくいという結果と言える。
ポンパレの売れ筋はほとんどがトラベルカテゴリ、つまり比較的単価の高いものが多い。GROUPONは美容系に強い傾向がみられるが、グルメ、トラベルも含めて幅広くカテゴリを押さえている。
表では割愛したが、以下100位までGROUPONとポンパレのクーポンがずらりと並んでおり、両社以外のランクインは、一休マーケット2件、LUXA2件、くまポン1件のみである。

売れ筋ランキングでは100位までにランクインしなかったシェアリーが、全体の販売実績で3位に入ると言うことは、その分、数多くのクーポンを扱っているということになる。
シェアリーの販売金額シェアは全体の4％に満たないが、クーポン掲載数は全体の1割を超える。(9月:1,045件)

販売力では二強には及ばないものの、クーポン掲載数でカバーしつつ着実に実績を積み重ねており、今後が注目される。

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