合同会社シープジェイピー

共同購入クーポン市場動向 (2011年11月)

共同購入クーポンの検索サービス「クーポンJP」( http://coupon-jp.com/ ) が、共同購入クーポン市場を独自に集計したデータによると、2011年11月のクーポン販売総額は 32億6,466万円となった。

GROUPONが16億円台に乗せたのは5ヶ月ぶりで、月間最高額を記録した6月（16億5,223万円）の水準に再び達したことになる。また、前月二桁を割り込んだポンパレも、今回は10億円台を回復した。

上位20位までの販売実績と順位は以下の通り。

【集客クーポンあれこれ】

ポンパレが久々に大キャンペーンを開催。10月25日から1ヶ月余りに渡って、ローソンお買い物券500円分のクーポンを100円で販売した。販売総数は69万9,443枚で、歴代クーポン販売数ランキング第2位を記録した。

歴代1位はポンパレ マックカード祭り（5/17～6/7、81万枚）、3位は元祖・ポンパレ祭 ハーゲンダッツギフト券 （2010/11/5～11/18、36万枚）。

長期に渡り大量の集客クーポンを販売し続けて話題を席巻する手法は、地力のあるポンパレならではの派手なプロモーションといえよう。今回もローソン公式メールマガジンや店頭のフリーペーパーでも紹介され、大いに盛り上がったようだ。

一方、GROUPONは11月24日にバーガーキング ギフトカード1,000円分を500円で販売し、3万枚を8時間足らずで完売させた。

“フラッシュマーケティング”とはこういうものだと言わんがばかりに、発売当日のうちに完売御礼とさせる様は元祖ならではの鮮やかさだ。

購入希望者に十分行き渡る量をじっくり販売し認知度を高めていくポンパレ、短時間で限定数を完売させ注目度をアップさせるGROUPON。どちらもユーザーにとっては嬉しい集客系クーポンではあるが、クーポンサイトの思惑は様々なようだ。

【クーポン売れ筋ランキング】

11月の売れ筋は表３の通り。使い勝手の良いギフト券や買い物券が依然として人気。 前月に続き人間ドックのクーポンが上位にランクイン、思わぬニーズの掘り起こしに成功した人気ジャンルとなったようだ。

前月は1位でも販売総額1,000万円台だったが、11月は1位から13位までが1,000万を超える大型クーポンの存在が目立った。

【半額東京 また逢う日まで】

株主に名を連ねているホリエモンこと堀江貴文氏もツイートで応援をしていた「半額東京」が、群馬エリアのみ運営主体を変更し、11月25日、東京などその他のエリアを一時休業すると発表した。 臨場感のある販売状況のツイートが人気で、販売開始時刻の絶妙さ(午前11:45から)と即完売を連発することから、同業者の間ではクーポン販売の研究対象とされるほどだった。
　オフィシャルサイトでは「半額東京は、しばしのお別れとなりますが、半額群馬を、是非ご支援ください。」とコメント。いつの日かの再開を期待したい。

11月に日本国内で共同購入クーポンを販売したサイトは約70サイト。前月と比べて約10サイト減少した。新規参入は止まっており、中小サイトのオリジナルクーポンの掲載状況も一層鈍くなっている。

なお、12月に持ち越し(※)となったクーポンの販売総額は 約3億4,900万円。（※販売が月をまたぎ、販売終了日時が12月1日以降に設定されているもの）

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