共同購入クーポン市場動向 (2012年2月)

共同購入クーポンの検索サービス「クーポンJP」( http://coupon-jp.com/ ) が、共同購入クーポン市場を独自に集計したデータによると、2012年2月のクーポン販売総額は前月より14%増加して、33億7,735万0,139円となった。

全てのサイトの傾向として、ほぼ横這いもしくは実績を増加させている。一般に、"二八(にっぱち)は景気が悪い"とされるが、クーポンサイトにはその影響はないようだ。

上位10位までの販売実績と順位は以下の通り。

2月順位	1月順位	クーポンサイト	2月販売金額	前月比	1月販売金額
1位 ―	1位	GROUPON ※1	13億8,343万2,025円	106%	13億0,921万2,680円
2位 ―	2位	ポンパレ	13億6,548万0,595円	126%	10億8,799万0,158円
3位 ―	3位	シェアリー	1億4,558万2,367円	96%	1億5,143万8,217円
4位 ↑	5位	一休マーケット ※1	1億3,662万8,479円	137%	9,996万1,956円
5位 ↓	4位	くまポン ※2	1億3,423万5,814円	109%	1億2,322万6,986円
6位 ―	6位	LUXA	6,156万5,176円	99%	6,213万1,470円
7位 ―	7位	トクー！ポン	2,448万3,860円	127%	1,932万9,576円
8位 ↑	9位	ベネ!PON	2,312万6,765円	153%	1,508万0,235円
9位 ↑	10位	TOKUPO	1,963万7,976円	144%	1,362万4,072円
10位 ↓	8位	CouponBank	1,488万1,924円	94%	1,590万1,683円
共同購入クーポン市場販売総額			33億7,735万0,139円	114%	29億5,180万9,872円

【クーポン売れ筋ランキング】

2月に人気の高かったクーポンは以下の通り。

上位10件中、半数の5件がトラベルクーポンという結果になった。

通販カテゴリからは、お掃除ロボット "ルンバ"、子供用英語教材の2件がランクイン。いずれも単価の高いクーポンである。

ルンバは過去何度か他のクーポンサイトで販売したことがあり、ユーザーの認知関心が高まっていた。 ポンパレのルンバは、販売機種を明確にして2年の長期保証付きとこなれた価格設定にしたことが好感され、後発ながらもヒットにつながったと考えられる。

GROUPONからは、脳ドックやコンタクトレンズ検査など医療系がランクイン。この分野はもはやGROUPONの得意分野と言えそうだ。 1位2位こそ譲ったものの、ランキングの半数を占有。人気のトラベル、通販に加え、美容・健康、更に単価が安くランクインが難しいグルメカテゴリまで網羅して、オールマイティな強さを示した。

順位	クーポンサイト	販売金額	クーポン
1位	一休マーケット	2,100万0,000円	東京/シャングリ・ラ ホテル東京 高層階50平米デラックス 1泊2食朝食付・週末OK
2位	ポンパレ	2,086万0,000円	通販/話題の＜ルンバ＞が29,800円！送料無料・2年保証付き
3位	GROUPON	1,432万2,240円	東京麻布/中華料理・フカヒレ姿煮、アワビ、北京ダックなど12品・120分飲み放題付
4位	GROUPON	1,386万0,000円	通販/ペンタッチでシールやパズルが喋る英語教材 MommyTalkEnglishVillageセット
5位	ポンパレ	1,206万1,500円	三重/庭園露天風呂付き客室「四季亭」伊勢海老や和牛の夕食もお部屋で！7大特色
6位	GROUPON	1,120万0,000円	東京恵比寿/頭部(MRI・MRA)・全身腫瘍マーカーチェック(約60分) 恵比寿駅徒歩3分
7位	ポンパレ	1,100万0,000円	三重/伊勢海老の豪華造盛り、露天風呂貸切など6つの特色。1泊2食付・1日4組限定
8位	GROUPON	1,083万0,600円	兵庫/創業150年 城崎温泉「西村屋」連泊可/1泊2食/但馬牛熟成肉などフルコース
9位	トクー！ポン	959万7,000円	栃木日光/創業150年の老舗旅館！乳白色の天然温泉、1泊2食、本格会席料理
10位	GROUPON	945万0,000円	通販/提携眼科クリニックでの検査無料 ワンデーアキュビュー90枚パック

【シェアリー・くまポン連合】

　2月9日、業界3位「シェアリー」と同じく4位「くまポン」の業務提携が発表された。（順位は1月時点）
 
　くまポンのTVCMによる認知度、GMOとくとくポイント1,400万会員のリーチ力を持つGMOグループと、積極的なOEM戦略で露出を増やし、店舗開拓に自信を見せる営業部隊を有するシェアリーがタッグを組む。
　中小クーポンサイトが苛烈な生存競争で疲弊する中、この提携が業界再編の決定打になるのか、今後が注目される。
 
　ちなみに、3位争いをしていた両社だが、イメージキャラクターは、"クマリス"と"くま"の、"くま"つながりということはわりとどうでもいい事実である。

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