GoogleがドイツのクーポンサービスDailyDeal社を買収したことが分かった。金額などは非公表。

DailyDeal社はドイツ国内の他、オーストリアとスイスでもサービスを提供している。買収後もサービスは継続されるとのこと。

つい先日、Google offersの8月業績が23％ダウン、と報じられたばかりのGoogleであるが、今回の買収は欧州進出への足がかりと見られる。

元記事：ITmediaニュース

アメリカでの話。
GROUPONやLiving Socialでクーポンを発行すると、Yelp（食べログのようなレビューサイト）での評価が10％下がる - 但しレビュー数は44％増える、という研究結果が報じられた。
レビューが「GROUPON」もしくは「クーポン」について言及している場合に至っては平均より20％も下落。
元々評価が下がってきたからクーポン発行に踏み切った、という可能性もあるが。

あるレストランについてYelpで星が1つ増えると、売上が9％増えるという。星が1つ減った場合の影響については明らかにされていないが、良い結果はもたらさないだろう。

国内でも食べログユーザーがクーポン利用体験について、積極的にレビューを書いており、これは後々まで客足に影響を及ぼす。
せっかく共同購入クーポンを発行しても、来客を満足させるサービスを提供しなければ口コミ効果が逆に仇となるわけである。

元記事：LAUNCH

北米に於ける共同購入クーポンの売上が、前月比9％増で過去最高となった。

特に好調なのはトップを走るGROUPON。業績は赤字だが売上げは順調に伸びており13％増、業界シェア53%を達成。
2位LivingSocialは3％ダウンと僅かながら減少し、シェアも20%に後退したという。
試験運用中のGoogle offersは前月比23％減と危険な減り方だが、Googleは更に5都市にエリアを拡大、また地域向け製品強化のためZagatなどの企業を買収するなど強気の構え。

不安定要素を孕みながらも業界の成長は止まらないようだ。

元記事：Cnet Japan
参考：日本国内共同購入クーポン業界市場動向2011年8月版

GROUPONは元々共同アクションと資金集めの場「ザ・ポイント」というサイトが前身である。
共同購入クーポンサイトとして世界中で名を馳せたGROUPONは、2010年7月に自らのルーツとなる慈善活動を目的とした「Gチーム」を立ち上げた。

今回活動するフィリピンGチームはHIV/AIDSの拡大防止を目指す「The Love Yourself Project」を支援するキャンペーンに取り組む。

外部リンク：G-team
元記事：BUSINESS WIRE

現在中国には5000サイトもの共同購入クーポンサイトがひしめき合っているそうだ。うち3000サイトは2011年前半にサービスを開始したという。
人口を単純に日本の10倍強と見積もっても、日本なら500サイトがしのぎを削っていることになり、どう考えても供給過多である。

ランキングが上のサイトならば大丈夫かというと、上位10サイトは一つ残らず損失を出している、と上位サイトのCEO自身がコメントしている。

今後の見通しも決して明るいものではない。
消費者の共同購入サイトへの興味は既に徐々に低下しているという。「共同購入は既に根本的な変化がおこっている。消費者の興味は脆弱であり、共同購入サイトの売上は予想の半分にも達していない」

つい最近、Groupon中国が中国国内での支店閉鎖・従業員大量解雇をしたばかりである。グルーポンモデルが成功する国、馴染まない国があるとするならば、国単位での精算が始まっているのかも知れない。

元記事：Startup Dating